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犬と猫がいる暮らし

since 2005/11/19


by chobin-mama

よかった

朝、住宅地内のすみっこを、一人で歩いていた犬がいた。
からだは、ビショビショで、汚れている。歩き方は、よたよた。
見つけたのは、ご近所のワン友さんのご主人。
自宅に連れ帰ってきたそうだ。
片目は白く、よく見えていないようで、部屋のあちこちにぶつかりながら歩いていたそうだ。

本当は、休診日だった動物病院に電話して、健康状態を診てもらった。
メス 12歳くらい おなかにおできが複数できている フィラリアの問題はなしだった。
一体どうしたというのだろう。
体が汚れて濡れいてたというのは、さまよっているうちに汚れ、昨日の雨にうたれたということか。
目もよく見えない老犬・・・名札もつけていない・・・捨てられたのだろうか。
ご近所の方々に聞いても、その犬を知る人はいなかった。

彼女は、その犬をシャンプーしてあげたそうだ。
そして、ゴハンを作ってあげたら、ぱくぱく食べたそうだ。
(彼女は、愛犬のごはんも、毎回手作りしている。)
そして・・・
リビングにある、愛犬のベッドで、ぐっすり眠ってしまったそうだ。
不安で、こわくて、疲れて、でも、やっとホッとできたのだろう。

これから、どうしたらいいだろう。
動物病院で、一日預かってくれないかと聞いたら、断られたそうだ。
その方の愛犬も、おびえており、飼えない。
一日泊めたら、愛着がわいてしまう。
やむなく、病院から教えてもらった保護センターへ連絡し、連れて行ったそうだ。
その話をしている奥さんの辛そうな顔。
野良猫の心配までするご主人なので、ご主人も、そうとう辛かったと思う。

年をとって、目が見えなくなって、もしかしたら病気もあって、捨てられた?
不安の中、さまよって、汚れて、そして、最後は保護センターで、処分になるかもしれない。
なんていうことだ。
私の心も痛かった。

夕方になり、ワン達のお散歩に行くことにした。
爽やかな、いいお天気だから、広い公園へ行って、ちゅらに、おもいきりかけっこさせたい。
でも・・・今日は、なんだか・・・行く気がしなくなった。
と、反対方向に歩き出した。
ずっと歩いていくと、向こうから、小さな女の子が、自転車に乗ってやってきた。
「すみませーん。その犬、見せて下さーい。」「すみませーん。その犬、見せて下さーい。」と大声。
「はーい。」
話を聞くと、愛犬が脱走したとのこと。
すぐに犬種と毛色と年齢を聞く。ドンピシャリ。
「おばちゃん、知ってる!一緒に来て!」と、そばの、保護した家に連れて行く。
ピンポーン「飼い主さん、見つかりましたよ!」

それからが、大忙しだった。
女の子に、たくさんの確認事項。
間違いないと判断していいだろう。
犬の正確な年齢は、15歳だった。
女の子には、病院で診てもらったことや、シャンプーして綺麗にしたこと、ごはんもちゃんと食べたこと、ベッドでぐっすり眠っていたことを話し、でも、ここにはいなくて、保護センターというところにいることを伝えた。
近隣の人も、迷子犬のことを知っていたので、集まってくる。
保護した方は、すぐに保護センターへ電話したが、夕方なので、留守電になってしまっていた。
でも、今日のことなので、大丈夫のはず。
女の子の自宅にも電話したが、家の人は出ない。

私が、ワン達の散歩がてら、一緒に家まで行くことにした。
ハキハキして明るい子。
彼女に、ちゃんと名札をつけておく事を、お願いし、念を押した。
家につくと、おばあちゃんがいらした。
事情を説明して、散歩の続きをした。
そのまま、保護した方の家に行き、連絡。
ご主人も、それはそれは嬉しそうに、ニコニコしていた。
「本当に、よかったですねぇ。」と、私も胸をなでおろした。

私も、迷い犬を保護したことが、2回ある。
でも、名札をつけていなかったことによって、飼い主さんを見つけるのに苦労した事を思い出す。
お渡しするとき、名札はつけた方が・・・とひとこと言っているが、つけてくれただろうか。

保護したワン友さんは、朝から一日がかりだったので、さぞタイヘンだったことだろう。
でも、本当によかった。。。
それにしても、ちゅらに、たくさんかけっこさせたくて、広い公園へ行かなくてよかった。
もし、行っていたら、女の子とすれ違うことは、なかったのだ。
その先を考えると、こわくなってしまった。
by chobin-mama | 2010-04-21 20:35