心に残る記事を、お借りしました。
2015年 02月 08日
先日、偶然につけたTVで、森山良子さんが歌っていた 「家族写真」。
美しいメロディだな~と、そのまま聴き入っていたママでした。
心に残る歌詞・・・
忘れないで 思い出は どこにも行かない
忘れないで ぬくもりは どこにも行かない
今日は、しとしと雨。
こういう日も、たまにはいいかな・・・と、その曲を聴きながら、ある記事を、ここに残すことにしました。
ある記事とは、ブログのおともだちの、ゆずママさんが書いた記事です。
この音楽のように、心に染みてきて・・・
動物看護師さんをされている、ゆずママさんの、ご了解を得て、
ちょびんファミリーのことを綴る、このブログに、残したいと思いました。
以下、その記事です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「全てをすることがベストではなく、その子(と飼い主)に合わせたことをすることがベストだよ。」
これ、実は私が先日、患者さん(飼い主さん)に言ったことです。
そのワンコは癌の再発で、あっとゆーまに症状が進んで寝たきりになってしまい、もうその時を待つばかりになってしまいました。
歳も歳で、心臓も悪く腎不全もあるので、自宅で皮下点滴をしていますが、薬を飲ませることができなくなってしまい、どんどん進んでいく症状になすすべもなく、絶望しておられました。
私とは年齢も近いこともあってか、ワンコが元気な頃からずっと仲良くしてくださってるので、飼い主さんがどんなにその子に尽力しているかは痛いくらいわかっています。
薬を飲ませることができない。ごはんを食べさせてあげることもできない(もう食べることができない)。 お水を飲ませてあげることもできない。点滴くらいしかできることはないのか・・・
できないことを嘆かないで。
もう十分、ベストは尽くしているから。
だから、ここまでがんばれたんだよ。
今はそばに寄り添ってあげてください。
治らない病気を前にして、時として人は無力です。
どんなに医療が進んでも、どうしても勝てないこともあるのです。
私は、この仕事をすることで、命を守るであろうたくさんのスキルを身につけました。
でも、時にそれは、一時しのぎであり苦しみを延ばすだけということも知りました。
1日でも長く・・・一緒にいたい。
or
1日でも長く・・・苦しい時間が続く。
生きている時間は同じでも、とらえ方は違います。
私は身につけたスキルの全ては、ゆずには使っていません。
ここまで来たら、もう少しでも痛い思いはさせたくないから。
痛い思いしても、治るならいくらでもする。
でも、苦しいのを繰り返すだけになるなら、処置をしてもほんの少し時間が延びるだけにしかならないなら、嫌な思いはさせたくない。
最期にそんな思いさせたら、きっとずっと悔やむと思うから。
その患者さんに言ったことは、私自身が自分に言い聞かせるように言ったものです。
今のゆずは、ほとんど動けず寝ているだけだけど、近づくだけで尻尾振ってくれます。
でも、いっちょ前に爪の伸び具合を見たり、オムツの傷を見るだけで怒りますw
それだったら、尻尾振ってくれることだけしたい。
大切な子達を看護している全ての飼い主さん、全ての治療法を行うことができなくても、決してご自身を責めないでください。
ただ、ただ、後悔のないようにだけ、できうることはやってみて、そして そばに寄り添ってあげてください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
以上です。ありがとうございました。
by chobin-mama
| 2015-02-08 15:30
| mamaのつぶやき